解体工事の際は電気・ガス・水道を止める必要があるのか解説します！

家を解体する際には、前もっていろいろな準備をしておかなければいけません。
その準備の1つが、ライフラインの停止手続きです。
この作業は家を解体する際には必ず行うことになるため、これから家の解体を依頼するという方はしっかりと理解しておきましょう。

ライフラインの中でも、止めるものと止めないものが存在するため、記事を読んで確認してみてください。

□解体工事の際には電気やガスを止める？

解体工事をする際に止めるものとしては、以下のものがあります。

1つ目は、電気です。
解体の前には電気を停止し、場合によっては配線やメーターを取り除いてもらわなければいけません。
利用している電力会社に連絡して手続きを行うことで、それらの作業を依頼できます。

2つ目は、ガスです。
ガスを停止する際には、メーターの撤去やガス管の切断が必要になる場合があります。
まずは利用しているガスの種類を確認して、プロパンガスの場合はガスボンベの撤去を依頼しましょう

ガスの停止手配をする際には、地境撤去を依頼することが大切です。
地境撤去とは、解体する家の敷地内と公道の下にある接続部分を切断することです。
これを依頼しなければ、ガスの停止だけで終わってしまうこともあるので気をつけましょう。

3つ目は、電話・インターネット・ケーブルテレビです。
家を解体する際にはこれらの引き込み線を取り除くことが必要になり、その際には立会いが必要になる場合もあります
手続きをする際には、電気やガスなどと同様にスケジュールに余裕を持って行うと良いでしょう。

4つ目は、浄化槽です。
浄化槽を利用している場合には、解体工事をする前に清掃が必要になります。
そのため、清掃を行う会社に連絡して、清掃してもらうようにしましょう。
ただ、この清掃の時に水が必要になりますのでご注意ください。

□水道は扱いが異なります！

＊水道は止めない

ここで、水道は停止したり取り除いたりしないのかと疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
実は、水道だけは撤去を行わないのです。
というのも、水道だけは解体工事中でも確実に使用するからです。

解体工事をする際には、粉じんやほこりが飛散してしまう可能性が高いです。
そのため、それらによる影響を抑えるために散水といって、水をまきながら作業します。

ただ、水道を施主の名義で使用するのか、解体業者の名義に変更して使用するのかは解体業者によって違うので、工事の前に確認しておきましょう。

＊いつ精算するのか

解体工事の際に水を使用するということは分かりましたが、その水道代は誰が支払うのでしょうか。
これに関しては、施主と施工会社のどちらが支払わなければいけないという決まりはない、というのが答えになります。

お互いの認識の違いによって後からトラブルになることがないように、見積もりをする時点でどちらが精算するのか事前に確認しておくことが大切です。

しかし、解体工事中の水道代は施工会社側が支払う場合が多いということは、把握しておくと安心でしょう。解体業者の名義で水道を使用する場合は、水道料金は解体業者に請求されるので施主側で立て替えておく必要もありません。

□電気を止める手配の注意点

ここからは、電気を止める手配の注意点について解説していきます。
以下で紹介する点を前もって把握しておくことで、スムーズに手配することができるでしょう。

1つ目は、計画に余裕を持つことです。
会社にもよりますが、配線やメーターなどの撤去を依頼してから作業が始まるまでは、1週間程度かかることが多いです。
また、繁忙期には2週間以上かかる場合もあります。

解体工事が始まるまでに電気の停止や、配線やメーターなどの撤去が完了していない場合には、工事を進められない可能性もあるので、計画には注意が必要です。
そのため、工事の予定が決まった段階で、早めに電力会社に連絡しておくことをおすすめします。

ただし、解体工事が始まる直前まで家で生活する場合には、あまりに早く取り除くと生活に支障が出ます。
引っ越しや準備などの日程を考えながら、解体工事前に撤去が完了した状態になっているように余裕を持って手続きをしておくと良いでしょう。

2つ目は、連絡の際は解体工事をする旨を伝えることです。
電力会社に配線やメーターなどの撤去を依頼する際には、解体工事に伴うものであることを伝えましょう。
電気の停止を依頼しただけでは、基本的には電気を止めるだけで終わってしまいます。

そのため、配線やメーターなどを取り除いてもらうには、解体工事をするための撤去だということを連絡するのが大切です。
また、工事の日付を伝えておくことで、スムーズな撤去にもつながります。

□まとめ

今回の記事では、家の解体工事をする際にどんな手配が必要なのか、そして電気を止める際の注意点について解説しました。
電気や電話、インターネットやケーブルテレビは引き込み線を撤去して、ガスはガス管の切断を依頼し、水道だけは撤去しないということを理解しておきましょう。
ご不明点などございましたら、お気軽に弊社までお問い合わせください。