解体お役立ち情報 2023.01.28

解体工事で使用する養生シートとは？養生の種類や理由についても紹介します！

建物の解体現場では、シートに覆われた中で工事しているのをよく見かけますが、このときに使われているシートは養生シートと呼ばれるものです。
では、これはどのようなもので、どのような役割があるのでしょうか。
この記事では、解体工事における養生シートについて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

1 □解体工事で使用する養生シートとはどのようなもの？
2 □解体工事における養生の種類とは？
3 □解体工事で養生シートを使用するのはなぜ？
4 □まとめ

□解体工事で使用する養生シートとはどのようなもの？

養生シートは、建物全体を覆い、現場周辺のトラブルをできる限り抑えるために使われています。
解体作業の現場付近にはたくさんの人が生活しているため、周辺の方への迷惑を可能な限り減らすためにも、このシートは欠かせません。

ただし、解体工事では、養生シートの使用が義務付けられているわけではないことも把握しておくと良いでしょう。

□解体工事における養生の種類とは？

解体工事で使う養生にはいくつかの種類があるので、ここでは4つの種類について紹介します。

1つ目は、足場養生シートです。
これは一般的な養生シートを指す場合が多く、足場を設置したら足場を含めて建物全体を覆います。
このシートで建物を覆うことによって、粉塵の飛散・工具や資材の落下を防ぎます。

ただし、養生シートは通気性がないので、強風がある日には風で養生ごと倒れ込んでしまう可能性が少なからずあります。
強風が予想される場合は、メッシュ素材のものを使用して対策しなければいけません。

2つ目は、仮囲い養生です。
これはガードフェンスやパネルなどのことを指しており、工事範囲を明確にし、近隣住民が現場内に入らないように促すためのものです。
名前の通り、仮囲いなので、粉塵の飛散防止や防音に関してはあまり期待できませんが、侵入者を防ぐためには有効的な方法だと言えます。

3つ目は、防音シートあるいは防音パネルです。
解体工事には騒音がつきものなので、防音シートあるいは防音パネルがよく使われます。
これらで建物全体を覆うことで、防音効果が得られるため、住宅密集地や騒音が出やすい現場などには最適な防音対策と言えます。

4つ目は、水撒き養生です。
これは解体工事を行うタイミングで散水し、粉塵の飛散を最小限にとどめることを指します。
効果的な方法として、水撒き養生を単体で使うのではなく、足場養生シート・仮囲い養生と同時に使用することが挙げられます。
そうすることで、粉塵の飛散を最小限に抑えられるので、近隣への被害やリスクをさらに抑えられます。

□解体工事で養生シートを使用するのはなぜ？

ここまでで養生シートを使用する理由について少し触れましたが、ここからはより具体的に解説していきます。
養生シートを使用する理由は、大きく分けて4つあります。

1つ目は、騒音の軽減です。
解体工事では、重機を使用して建物を取り壊していくので、作業中に大きな音が発生することも珍しくありません。
作業中の大きな音は、近隣の方や通行人にとってはストレスに感じられることもあります。

ストレスからクレームやトラブルに発展することも多々あるため、事前に騒音を軽減するために養生シートで建物全体を覆います。
このシートを使うことで、何もない状態のときよりは騒音を減らせるため、クレームやトラブルの発生を抑えられるのです。
ただし、完全に音をなくすことは不可能であることは認識しておきましょう。

2つ目は、粉塵の飛散防止です。
解体工事では、騒音以外にも粉塵の飛散が問題として挙げられます。
例えば、外壁を取り壊すときに、解体現場に溜まった粉塵が一気に飛び散って、近隣の建物や車、洗濯物などを汚す可能性も少なからずあります。
このような被害を少しでも減少させるために、養生シートを設置しておく必要があるのです。

3つ目は、工具や資材の落下防止です。
足場を組み立てて解体工事を行う場合、高い位置から工具や資材が落下する可能性は0ではありません。
工具や資材が落下した際に、地上にいる作業員や通行人に当たってしまうと大事故につながります。
このようなリスクをできる限り低減させるために、養生シートの設置が必要です。

4つ目は、作業員の転落や倒壊の防止です。
解体現場で足場を組み立てて作業する場合、作業員が誤って転落する可能性があります。
もちろん作業員は安全帯を使用していますが、何らかの問題が起きて転落してしまう可能性もあるので、このリスクを減少させるために養生シートが必要になります。

また、強風や台風などが起きると解体途中の建物が倒壊する危険性がありますが、その際にこのシートがあることによって、粉塵や建物の破片の飛散を最小限にとどめられます。
もちろん建物が倒壊する可能性は限りなく低いと言えますが、万が一の事態を考えると養生シートを設置する理由としては十分です。

□まとめ

養生シートは、建物全体を覆うことによって、さまざまな問題を防ぎます。
このシートがあることによって、近隣の方とのトラブルを防げたり、作業中の安全性を高められたりするので、解体工事には欠かせないものだと言えるでしょう。
弊社は、お客様の安心感や満足度を高め、近隣の方へのご迷惑を最小限にとどめる解体工事を提供しています。
名古屋市周辺で解体工事をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。

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