解体工事でトラブルはつきもの?注意点を紹介します!
解体工事を依頼しようと思うけれど、どのようなトラブルが起こりうるのだろう?
トラブルやクレームを防ぐために、施主側ができることはあるのかな?
とお悩みの方はいませんでしょうか。
解体工事に詳しくなくても、大きな建物を壊すことによって
大きな音が出たり揺れたりするのは想像がつきますよね。
今回は、解体工事で起こりうるトラブルについてご紹介いたします。
目次
解体工事で起こりうるトラブルとは
解体工事で起こりうるトラブルで代表的なものを4つご紹介いたします。
1つ目は、隣家の壁や私有物を壊してしまうことです。
解体工事をするときは常に事故や物を破損させることがないよう注意しながら作業しますが、
解体する家が隣家とあまり離れていない場合は、特に慎重に作業をしなくてはいけません。
しかしどんなに慎重に作業をしていたとしても、
隣家の構造物を壊してしまう可能性が絶対にないとは言えません。
このトラブルに対して解体業者ができる対策は、
- ・隣家と接する部分を解体するときには手作業で解体を行う
- ・必要があれば隣家の敷地をお借りして飛散防止用の養生シートを張らせてもらう
などが挙げられます。
依頼者側ができる対策としては、
・あらかじめ知っている情報を工事業者と共有しておく
例えば「お隣のブロック塀、かなり古くなってきていてヒビが入っている」
「お隣の建物の側面に傷がついている」といった情報を事前に共有しておくと、
工事業者も 事前に破損が認められる場所を写真として残しておくなど、
トラブルになってしまう前に準備ができます。
2つ目は、解体工事を行うことが近隣住民へ伝わってないため寄せられる苦情です。
近隣住民に挨拶をせずに解体工事を始めたために、苦情が入ることがあります。
少し考えるとこれは当たり前のことですよね。
仕事で疲れて”今日はお昼までゆっくり寝ちゃおう♪”なんてまどろんでいるときに
自分の家の隣で重機で大きな音を出されたり、家が揺れたりしたら誰だって腹が立ちます。
実際のところ、解体工事前に近所の方へ挨拶をしなければいけない、という法律はございません。
しかし、自治体の環境課は近隣トラブルを防ぐためにも
工事前に近隣に住む方々へ工事の説明をしっかりと行うことを強く勧めています。
これはマナーやモラルに関わるお話ですね。
”工事はお互い様”という言葉がありますが、これはしっかりとした事前説明があってこそ成り立つ言葉だと思います。
近所の方へ挨拶に伺うのは解体業者の場合もあれば依頼者の場合もあると思います。
依頼者側ができる対策としては、
- ・解体業者が工事前に挨拶に行く範囲を事前に確認しておく
- ・挨拶に行った先が不在だった場合、どのような対応をしてもらえるのか確認しておく
ことが挙げられます。
挨拶に行ったけれども不在で工事の旨を伝えられなかったという家には、
工事の案内文を投函するのはもちろん、依頼者と解体業者とで情報の共有をしておくとより良いです。
3つ目は、解体中に埃や粉塵が発生することです。
解体工事中にはどんなに対策しても埃や粉塵が発生してします。
飛散した埃のために近くに止まっている車を汚したり、外に干された洗濯物を汚してしまったり、
窓から室内に入ってしまい苦情につながるといったトラブルがあります。
解体業者側ができる対策としては、
- ・養生シートをしっかりと張る
- ・こまめに水を撒きながら解体作業をすすめる
ことが挙げられます。
解体工事では埃の飛散防止のため、散水しながらの作業が必須です。
もし解体現場に水道を開栓できる場所がない場合には、
お隣にお住まいの方に水をお借りすることができるのか、
解体業者側で工事中に使う水を用意するのかなど、
水道の供給がない場合の対応は解体業者によって異なりますので
しっかりと打ち合わせや確認をしておくと良いでしょう。
4つ目は、工事中に騒音や振動が発生することです。
解体工事中は、ホコリと同様に騒音や振動も発生します。
重機を使っての作業時、特にこれらは顕著となり
「夜勤明けなのにうるさくて寝られない」
「自宅で療養中なのに振動で気分が悪い」などといったクレームが起こる原因となってしまいます。
工事中は防音効果のある養生シートを設置してなるべく周囲への迷惑にならないよう対策はしていますが、
工事中に発生する騒音を100%防止できるものではありません。
振動も同じく、なるべく揺れないように作業員も注意を払って作業しますが、
例えば地中内の基礎を掘り起こしたりする際など、地面を揺らさずに作業することはほぼ不可能です。
そこで周囲に住む方々に
・解体工事で音や振動でご迷惑をかけてしまうこと
・ほこりが発生するため工事期間中は洗濯物を家の中に干していただきたいこと
・解体工事に対するご理解・ご協力をお願いするため
解体工事を始める日の10日~1週間前程度を目安に挨拶へ伺うことも対策の1つです。
解体工事でのトラブルを防ぐためには
前述した4つのトラブルを防ぐためにはどのようなことに注意すればよいのでしょうか。
すでに解説した点も含めて、以下でご紹介します。
1つ目は、現場に立ち会うことです。
工事が終わってから、
壊すべきところが壊されていなかった、壊してほしくないところが壊されていた、という
トラブルに気づくことがあります。
着工前にはいま一度見積もり作成時に依頼した撤去範囲とともに、
解体せず残すものがあるときはそちらも再度確認をするために立ち会い、
解体後には現場の最終確認で
解体によって出た廃材やゴミが残っていないか、
重機やダンプの移動で道路は汚れていないかを確認しトラブルを回避しましょう。
また、自身の敷地内だけではなく、
隣接する建物や構造物に解体前後で変化がなかったかも確認しておくとより安心できます。
2つ目は、見積もり以外の追加請求の有無を確認しておくことです。
解体工事のお見積もりにおいて、全く追加請求を出さないというのは不可能です。
なぜなら解体前には確認できないゴミや廃材(=埋設物)が地中から出てくる可能性があるからです。
相見積もりを取る際はこの 追加請求について事前にきちんと説明してくれる優良な業者を選ぶことをおすすめいたします。
しかし中にはあえて最初から安い見積もりを出して案件を引き受け、
工事後に不当な追加請求をしてくる業者もいます。
見積もりが妥当かそうでないかを見極めるのは大変難しいですが、
・撤去範囲・解体範囲の坪数や平米数が正確な数字になっているか
・解体工事 一式 100万円 という雑な見積もりではなく、
木くず 19㎥ 76,000円 というように
どんな廃材をどれだけ処分するからいくら、と金額の詳細が項目ごとにわかる見積もりになっているか
というところが見積もりを見極めるポイントになってきます。
もしお客様がお持ちのお見積もりで不安なことがございましたら
アドバイスさせていただくことも可能ですので、お気軽にご相談くださいませ。
まとめ
今回は、解体工事で起こりうるトラブルについてご紹介いたしました。
解体工事は金額が高いですし、一生に一度経験するかしないか、というイベントですので
わからないことがたくさんあるのはしょうがないことです。
こんなこと聞いて迷惑じゃないかな?
なんて思わずに、お客様がわからないことはなんでも聞いてみてくださいね!