解体工事では近隣住民に挨拶をしたほうが良いのだろうか
「解体工事では近隣住民に挨拶をしたほうが良いのだろうか」、「解体工事で近隣住民へどのような迷惑がかかるのだろうか」とお悩みの方はいませんでしょうか。
今回は、解体工事前の挨拶の重要性や挨拶のポイントについて紹介します。
□解体工事では近隣住民にどのような迷惑をかけるのか
解体工事をすることによって近隣住民に何かしらの迷惑がかかってしまうのはみなさん想像できるのではないでしょうか。
よくあるトラブルの例を2つご紹介します。
1つ目は、騒音や振動によるトラブルです。
解体工事をする場合、近隣住民の方のご迷惑とならないように細心の注意を払ってもある程度の騒音や揺れの発生は残念ながら避けられません。
家屋の基礎は深くまで到達しているので、重機で掘り起こす場合、地面は揺れますし、騒音も発生します。
2つ目は、ほこりや粉じん飛散によるトラブルです。
解体を行う際は、ほこりや粉じんが発生します。
ほこりや粉じんは近隣の洗濯物や駐車場の車を汚してしまうことがあります。
これらの被害を最小限にとどめるには隙間のない養生の設置や、こまめな水撒きなどの飛散対策が有用です。
□解体工事前の挨拶の必要性とは
解体工事をすると上記のような被害が起こり得ることはご理解いただけたことと思います。
これらの被害は、いくら対策をとってもどうしようもないものもあります。
しかしできるだけ近隣トラブルの発生を防ぐために、解体工事の着工前に挨拶をすることを強くおすすめいたします。
なぜ解体工事前の挨拶をおすすめするかを解説いたします。
第一に、近隣の方がこれから何が始まるのか事前に知ることができるからです。
前述したとおり、建物の解体が行われると、騒音や振動、粉塵の飛散などが起こります。
それに近隣住民がストレスを感じ、トラブルやクレームになることもあります。
そこで解体工事前の挨拶がポイントになります。
あらかじめ解体工事が始まることを知っていれば、騒音や粉じんの飛散に対して対策をとることができますよね。
工事中は洗濯物を部屋干しにしたり、窓を開けたままにしないようにしたり、といったことが挙げられます。
青木工業が近隣挨拶を行うときも、有難いことに「新築工事や解体工事はお互い様だからね」と解体工事にご理解を示す言葉を頂戴することがよくあります。
特に解体工事を終えた後に新築を建てる場合は、その後も近所づきあいが続くことと思います。
解体工事で関係が悪くなってしまい、その後にも尾を引くのは避けたいですよね。
だからこそ解体工事前に挨拶を行うことをおすすめいたします。
第二に、解体工事に対して安心感をもってもらうことができるからです。
解体工事の挨拶では「工事の名称」、「現場住所」、「工事期間」、「作業時間」「休業日」、「施工業者と担当者」「何かあった場合の連絡先」などを伝えましょう。
これらを伝えることによって、工事への理解を得るとともに安心感をもってもらいましょう。
「何時で工事は終わるんだな」「何曜日は工事は行われないんだな」とわかるだけでも安心できますよね。
□挨拶の際のポイントとは
ここまでで解体工事前の近隣住民への挨拶は、トラブルを未然に防ぐためにも重要であることがわかっていただけたかと思います。
では、実際に挨拶に行くときは、どのような点を押さえていけば良いのでしょうか。
4つのポイントを紹介します。
1つ目は、施工業者と一緒に挨拶を行うことです。
近隣の方々への挨拶は、業者が行ってくれますが、お時間があれば、施工業者に同行して一緒に行うとよいでしょう。
特に、建物が密集している場所などの条件が悪い場所では、近隣の方々に大きな迷惑をかけてしまうことも考えられます。
お施主様と解体業者が一緒に挨拶に行くことで、近隣の方の質問にすぐにお答えできるのでより安心していただけると思います。
2つ目は、挨拶のタイミングです。
一般的には、解体工事開始の1週間から10日前くらいに行うのが良いです。
早すぎても忘れられてしまい、直前すぎても、準備してもらう時間をとることができません。
また、近隣挨拶をまわっているときに、不在のお宅もあるでしょう。
全ての方に直接会って挨拶できるとは限らないので、日を改めて再度訪問するか、挨拶状や手紙をポストに投函しましょう。
3つ目は、挨拶する範囲です。
解体する建物の両隣と向かいの家3軒、裏の家3軒程度は、挨拶に行きましょう。
その他は現場の状況によって変わります。
特に工事車両の駐停車や通行で迷惑をかけてしまいそうなお宅には挨拶に行っておくことをおすすめいたします。
4つ目は、粗品の有無です。
近隣挨拶の際には、粗品は持って行かなくても構わないでしょう。
しかし、地域によっては粗品や手土産を持参するのが習慣になっている場合もあるかもしれません。
実際に粗品を持参すると、相手に与える印象が良くなり、受け取った方も工事中の多少の不満にも寛容になっていただけると思います。
粗品や手土産を持参して、マイナスになることは少ないでしょう。
ただしあまり高価なものは、相手も気を遣ってしまうので、手土産としてふさわしいとは言えません。
粗品で持っていくものには「ご挨拶」と書かれた「外のし」をつけます。
手土産にはタオルやせっけんなどの日用品が喜ばれます。
□まとめ
今回は、解体工事前の挨拶の重要性や挨拶のポイントについて紹介しました。
ご近所でのトラブルは、結局対人関係の問題も含まれてきます。
挨拶を適切にすることで、良好な関係を築きましょう。
解体工事前の挨拶や近隣の方への配慮についてご不明な点等ございましたら、ぜひ弊社にご相談くださいませ。