解体お役立ち情報 2021.11.04

鉄筋コンクリートでできた住宅を解体する際の費用が決まるポイントとは？

「鉄筋コンクリートの住宅の解体にはどのくらいの費用がかかるのだろう」
「解体費用はどのようにして決まるのか知りたい」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
そこで今回は、鉄筋コンクリートの住宅の解体費用について詳しく解説します。

1 □鉄筋コンクリートの解体費用の相場！
2 □鉄筋コンクリートの住宅の解体費用を左右するポイントは？
- 2.1 ＊鉄筋コンクリートの解体費用が高くなるケース
- 2.2 ＊解体を依頼する際のポイントは？
3 □まとめ

□鉄筋コンクリートの解体費用の相場！

ここでは、建物の構造による解体費用の傾向や鉄筋コンクリートの建物の解体にかかる費用相場についてご紹介します。

まず建物の解体にかかる費用は、取り壊し費用と廃棄物の処理費用がかなりの割合を占めています。
そのため、取り壊しに手間がかかる上に廃棄物が多い建物は、費用が高くなる傾向にあります。

木造の建物は、木材自体が柔らかく質量も軽いため、解体がしやすい構造と言えます。
これに対して、鉄筋コンクリートは強度を持たせるために強固で頑丈なつくりになっており、解体がしにくいです。
さらに鉄筋コンクリートの住居の廃棄物は、鉄筋、鉄骨、コンクリートなど種類が多く、廃棄にかかる費用も高くなる傾向にあります。

＊鉄筋コンクリートの住居の解体の費用相場

鉄筋コンクリートの解体の費用相場は、建物の種類や構造によって異なりますが、1坪あたり約3万円~8万円が目安となります。
相場に幅があるのは、延床面積が小さいほど割高になる傾向があることや、重機の使用ができるかどうかなどさまざまな条件が考えられるからです。
また、廃材の処分費用は自治体によって異なるため、都市部にある建物の方が割高になる場合が多いです。

□鉄筋コンクリートの住宅の解体費用を左右するポイントは？

以下では、住宅の解体費用が高くなるケースについて、さらに解体を依頼する際のポイントについてご紹介します。

＊鉄筋コンクリートの解体費用が高くなるケース

解体費用が高くなるケースとしては、以下の4つが挙げられます。

1つ目はアスベストの撤去が必要なケースです。
アスベストが含まれている建物を解体する場合、費用が高くなってしまいます。
含まれている場所や量によって費用は異なりますが、場合によっては費用が数百万を超えるケースもあります。
もし費用面に不安を感じている方がいらっしゃれば、作業前に専門業者へ確認してもらいましょう。

2つ目は大型の機械が通る道幅がないケースです。
解体工事をスムーズに行うために重機やトラックを利用する場合がほとんどで、これらが使えるかどうかによって作業のペースや手間は大きく変わってきます。
もし住宅の近くの道幅が狭く、解体対象の手前まで行き来できない場合は人手を増やして、人間の手で解体する作業となります。
その結果、人員にかかるコストや工期の長さによって費用が高くなります。

3つ目は近隣の建物との距離が近いケースです。
重機で行う解体工事は細かい作業が難しく、破損防止の気遣いが必要です。
あまりに隣との建物が近い場合は、解体作業時に大きなトラブルとなるかもしれません。
そのため、隣の住宅との幅が30センチメートル未満である際は、養生シートで覆って手作業で解体作業をする機会が増えます。

この手間の増加によって、費用が高くなるケースが多いです。

4つ目は付帯設備の撤去です。
住居用の建物以外にも解体するものがある場合は、その分の費用がかかります。
よくある付帯設備としては、以下のものが挙げられます。

・ブロック塀
・庭石
・カーポート
・ガレージ

住居の建て替えを検討している方であっても、今にも壊れそうな場合や錆びてしまっている場合は撤去を検討した方が良いでしょう。
解体すべきか悩んでいる場合は、一度解体業者に相談することをおすすめします。

＊解体を依頼する際のポイントは？

以下では、依頼する上で注意すべきポイントを2つご紹介します。

1つ目は業者の閑散期に依頼することです。
解体業者は、1年の間で仕事が立て込む繁忙期と閑散期があります。
固定資産税を節税する目的で年末までに解体工事を済ませたいとご希望の方や決算のタイミングで解体をしようとお考えの方がいらっしゃるため、12月と3月の依頼は多くなります。
依頼が立て込むとどうしても人員が足りなくなり、着手の時期がずれたり、工期に遅れが生じたりといったケースが発生するかもしれません。

反対に、依頼するのにベストな時期は4月~6月です。
この時期であれば人手に余裕があるため、入念に打ち合わせをして効率よく作業できるでしょう。
さらに、腕の良い職人が解体を担当する可能性も高くなります。

2つ目は見積もりの内訳を確認することです。
解体業者から作業前に見積もりを提示された際は、正しい見積もりかどうかをきちんと確認しましょう。
その際にポイントとなるのが、見積もりの内訳の記載です。
細かく分けられた内容が記載されているいかどうか、それぞれの費用が相場と合っているかどうかをチェックしてください。

見積もりが安ければ、安いほど良いというわけではありません。
費用が安い分、作業の質が悪い可能性があるからです。
また、廃材を不法投棄することで費用を抑えている悪徳業者もあります。
このような場合、最終的に依頼者の責任を問われるケースもあるため、相場と金額がかけ離れているのであれば、その理由を尋ねてみましょう。