家を解体した後に廃材はどのように処分されるの?廃材のリサイクル方法も併せて解説!
家を解体すると、あらゆる廃材が排出されます。
排出された廃材は処分する必要がありますが、どのように処分されるのかご存知でしょうか?
この記事では、廃材の種類や処分方法、リサイクル方法について解説します。
自分が家を解体することになったときに廃材が適切に処分されるのかどうかを見極めるためにも、
家を解体した後に廃材がどうなるのか知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
廃棄物の種類について
廃棄物とは、不要になったものや使えなくなって処分するもののことを指します。
いわゆる一般的なゴミが廃棄物として捉えられますが、
その中でも産業廃棄物と一般廃棄物に分けて考えられます。
まず、産業廃棄物とは事業活動を通して排出される廃棄物のことです。
産業廃棄物を処分する場合は、都道府県の許可(政令指定都市は市長の許可)が必要であり、
許可を受けていない事業者は産業廃棄物を処分できません。
家を解体した後の廃材は産業廃棄物に分類されます。
次に、一般廃棄物とは廃棄物処理法で規定された産業廃棄物以外のものを指します。
これを処分する場合は、市町村の許可が必要であり、無許可で処分することはできません。
家庭から出るゴミに関しても、一般廃棄物としてゴミ収集業者が収集と運搬を行いますが、
適切な許可を得て収集と運搬を行っています。
- 引用:環境省.「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」.
- https://www.env.go.jp/recycle/waste/laws.html, (参照 2022-10-06)
家を解体した後に廃材はどのように処分されるの?
産業廃棄物は専門業者のもとに運ばれて、再び資源として活用されます。
処理施設では廃棄物を木屑や廃プラスチック類などに分ける作業を行いますが、回収された廃棄物の中には、
機械で分別できないほど小さな部品も混ざっているため、そのような部品は 手作業で取り除きます。
分別された木屑は破砕機にかけて処理した後に木材チップに加工され、
破砕中に出た金属は強力な磁石で取り除かれます。
また、廃プラスチック類に関しては、再資源化されるように圧縮機でコンパクトに圧縮処理されます。
このように廃材の種類によって処理方法は異なり、リサイクル方法も違います。
それでは、廃材がどのようにリサイクルされるのか見ていきましょう。
廃材のリサイクル方法について
ここからは、廃材の種類ごとにどのようにリサイクルされるのかについて解説します。
コンクリート
1つ目は、コンクリートです。
一般の家の基礎部分に利用されるコンクリートは、
細かく砕かれて道路工事の基礎材として再利用されたり、圧縮してレンガとして再利用されたりします。
木くず
2つ目は、木くずです。
家の柱や梁などに木材を利用することが多いですが、解体された後はその多くがリサイクルされます。
例えば、薬品で煮ることでパルプ加工したり、木屑を砕いてパーティクルボードとして再利用したりします。
パーティクルボード:木材チップを熱で圧着した板。壁・床・屋根の下地材や家具素材として使われる。
- 参考:ホームセンター通販コメリドットコム「パーティクルボード 2×6尺 厚さ20mm」
- https://www.komeri.com/disp/CKmSfGoodsPageMain_001.jsp?GOODS_NO=950897
また、バイオエタノールの材料になったりペレットストーブの燃料になったりと、さまざまな使い道があります。
ガラスくず
3つ目は、ガラスくずです。
これは一般家庭の鏡や窓などを解体した際に発生するもので、
細かく砕いたガラスを高温で溶かすことで、ガラスの原料として再利用されます。
また、ガラスの原料ではなく、タイルやブロックなどの建材の原料としても活用することがあります。
金属くず
4つ目は、金属くずです。
家は木造だけではなく、鉄筋コンクリート造もあり、その場合は鉄筋をはじめとする多くの金属屑が排出されます。
金属屑は主に鉄骨製品としてリサイクルされますが、
高温で溶かして不純物を排除すると鉄やレアメタル、アルミニウム、マグネシウムなどの細かい金属を回収できます。
廃プラスチック
5つ目は、廃プラスチックです。
洗面台やキッチン、浴槽など、さまざまな部分にプラスチックが利用されており、
そのプラスチックが廃材になると廃プラスチックと呼ばれます。
廃プラスチックは溶かして再度新しいプラスチックを作る原料として使われたり、
紙屑や繊維屑と混ぜ合わせることでRDFという固形燃料を生成したりします。
RDF:廃棄物(ごみ)から製造される固形燃料。専用の装置で燃やされて、乾燥や暖房、発電などに用いられる。
- 参考:環境展望台「廃棄物固形燃料化(RDF、RPF)」
- https://tenbou.nies.go.jp/science/description/detail.php?id=71
紙くず
6つ目は、紙くずです。
壁紙や襖に使われている紙は、紙くずとして再利用されます。
再生紙や段ボールとして再利用されたり、薬品を混ぜて繊維を取り出すことでパルプとして使われたりします。
繊維くず
7つ目は、繊維くずです。
カーテンや絨毯をはじめとする繊維屑は、化学繊維の場合、再度繊維として再利用されたり、
プラスチックの材料として活用されたりします。
石膏
8つ目は、石膏です。
石膏は、家の内壁や天井などに利用されている石膏ボードから排出されます。
細かく砕いて作り直すことで石膏ボードの原料として再利用されることが多いですが、
骨材と混ぜてセメントの材料としても利用されます。
それ以外にも、水を組み合わせると固まる性質を有していることから、土壌を改良することにも利用されます。
まとめ
家を解体した際に発生する廃材は産業廃棄物と呼ばれ、処理施設に運ばれることで 再び資源として活用されます。
コンクリートや木屑、ガラス屑など、多くの廃材が再利用されるため、
処分される廃材がすべてゴミになる訳ではありません。
青木工業ではマニフェスト(産業廃棄物管理票)を使用し、適切な方法で産業廃棄物を処理しております。
マニフェストには ①誰が②どの処分場で③どんな種類の産業廃棄物を④どのくらいの数量
処分したかが記載されています。
解体業者はこのマニフェストを作成し・5年間保管する義務があります。
青木工業は安いだけじゃない!「任せて安心」だから選ばれております。
名古屋市周辺で産業廃棄物の処分を適切に行っている解体業者をお探しの方は、ぜひ弊社までご相談ください。